【プリザーブドフラワー講座・第1回】プリザーブドフラワーのお手入れ5原則 | オーダーメイドのプリザーブドフラワー専門店 アトリエ・ノッカ(東京・世田谷) | オーダーメイドのプリザーブドフラワー専門店 アトリエ・ノッカ
【プリザーブドフラワー講座・第1回】プリザーブドフラワーのお手入れ5原則
今日から毎週一回、3か月にわたり
プリザーブドフラワーにまつわる疑問を解消する
ブログ講座が始まります!!
これまで私が手掛けたオーダー作品の
写真も楽しんでいただきながら、
楽しく解説していきたいと思いますので
この3か月、どうぞよろしくお願いします。
1980年代にヨーロッパで生まれて
日本に導入されてからも、もう20年ほど。
だいぶ市場に浸透してきている、このプリザーブドフラワー。
でも、いまだにプリザーブドフラワーってなに??と聞かれることも多く
どのようにお手入れしたら良いのかわからない…
という方もまだまだ多いようです。
そこで、記念すべき第1回の講座では、
「プリザーブドフラワーのお手入れ方法」についてご紹介します。
(昨年のクリスマスに作ったホワイトクリスマスアレンジ)
プリザーブドフラワーは、ほとんどの場合、染料で色を付けてあります。
そのため、自然界にない青いバラも、作り出すことができるのです。
この染料、衣服に用いられる糸を染めるものと原理は一緒。
紫外線にあたると、色があせてしまいます。
退色という現象ですね。
真っ黒なTシャツを日干ししていたら、
色が落ちてしまって着られなくなった経験はありませんか?
あれと同じことがプリザーブドフラワーにも起こります。
同じ理由で、強いスポットライトに当てても
色あせしますので、光の演出にも、ちょっとご注意を。
長く楽しむために、ぜひ直射日光(紫外線)を避けて、
飾ってあげてくださいね。
プリザーブドフラワーは、生花と異なり水やり厳禁です。
湿気の多いところに置くと、
花びらが透けてしまったり、花に吸わせてある
プリザーブド加工液が漏れ出てしまい、
服や家具についてしまったりします。
加工液がにじみ出してしまっている
茶色いカーネーションのプリザーブド。
我が家でも長雨が続くと、飾ってあるプリザ―ブドが
このように汗をかくことがあります。
(もちろん商品にするためのプリザーブドは
箱にしまってしっかり湿度管理していますのでご安心を)
とくに、梅雨の時期は、管理には注意が必要です。
ただ、湿気が下がれば透けたりプリザーブド加工液がにじんだ
花びらはだいたい元にもどります。
なお、逆に乾燥しすぎても、
花がもろくなりますので冬の時期も注意が必要です。
エアコンの風が直接当たらない場所に置きましょう。
日本の四季の性質上、梅雨の時期に湿気が高まり
冬の時期には乾燥するのはある程度仕方ない面もありますが
湿度管理に注意すれば
プリザーブドフラワーをよりきれいな状態で長く楽しめます。
昨年の百貨店での母の日催事の時のディスプレイの様子。
プリザーブドフラワーは、こんな風にクリアケースに入って販売されています
プリザーブドフラワーは、とても繊細です。
特に配送の衝撃などに耐えうるよう、
保護のために専用のプラスチックのクリアケースに
入れられて販売されていることがほとんどです。
このケースには、配送時の保護だけではなく
外気からの影響を少なくするという役割もあります。
そのまま出さないで飾っていただいた方が
湿気などの影響を受けにくいので、長持ちします。
私などは、やっぱりケースから出した方がきれいなので
ケースから出したくなってしまうのですが・・・
そんな時は次の点にご注意ください。
ケースから出して飾るのが、やはり一番見栄えが良いです。
湿度に注意が必要なのは上記の通りですが、
もう一つの注意点がホコリです。
長く飾っていると、
どうしてもお部屋のほこりがお花や葉っぱに降りてきます。
そんなときは、ドライヤーの冷風を当てて
ホコリを吹き飛ばしましょう。
毎日でなくてもよいので
お掃除のついでにぜひやってみてくださいね。
ただ、あまり長く放置しておくと
油分などと一緒になってしまって
花弁などにしっかりくっついてしまい、
取れなくなってしまいますのでご注意を。
プリザーブドフラワー溶液は、
可燃性のアルコールやグリセリンが主成分となっています。
そのため、ガスコンロやストーブ、ランプなどの
火気のそばに置くことは避けてください。
プリザーブドフラワーのお手入れ5原則、
いかがだったでしょうか?
プリザーブドフラワーの正しいお手入れ方法を知って、
より長い期間、プリザーブドフラワーを
おたのしみいただければ嬉しく思います。
ただ、上記を守っていただいても
元々は命ある生花ですから劣化は免れません。
いつ捨てたらいいのかわからないとよく言われるのですが
ここは個人差がありますので何とも言えません。
が、一つ言えることは、ご自身でパッと見たときに
花の色あせ、日焼け、割れや欠け、ホコリが取れないことなどが
気になってきたらもうさよならする時期が来ているものと思われますよ。
そんな時はぜひ、
次のアレンジのご注文を検討してみてくださいね(笑)
では、また次回お会いしましょう。
次回は・・・
プリザーブドフラワーの購入先についてです。
お楽しみに。
アトリエ・ノッカ
野村絵美子
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一部上場企業にて、新規事業の支援や契約審査といった企業法務の仕事に8年以上たずさわる。
しかし、結婚後がんばりすぎて体調を崩し、リハビリで始めたフラワーアレンジの世界に魅せられ、心機一転、花の世界へ。
メイフェアフラワーズ代表・村田さとみ氏にプリザーブドフラワーアレンジメントを、デザインフラワー花遊にてブライダルフラワーを学んだのち、創作活動を始める。
花の持つ力で注文されたお客様や贈り先に幸せと安らぎを届けるべく、東京・世田谷区の自宅アトリエでプリザーブド&アーティフィシャルフラワーを中心とした オーダーメイドのフラワーアレンジやフラワーアートの創作を行っている。
さらに、自身が直面したパートナーシップ上の課題や婚活、結婚生活における経験を元に幸せを運ぶインテリアコーディネーターとしても活動を拡大中。
趣味は、大学から続けるクラシックギターと家庭菜園。
家族は、夫と元気一杯の息子がひとり。
ワーキングマザーとしても育児に奮闘している。
愛知県・名古屋市出身。
早稲田大学法学部2006年卒。
スペースデザインカレッジ インテリアコーディネーター科&研究科2017年卒。
資格:
日本プリザーブドフラワー協会 認定会員
同協会 ギフト・百貨店販売代理店
インテリアコーディネーター
マンションリノベーションアドバイザー