先月末から、14日の母の日まで
そごう横浜6階にて他のデザイナーの方々と
期間限定で母の日ギフトアレンジを共同出展中です。
それぞれのデザイナーのデザインのアレンジが一堂に会するため、
いろんなテイストの商品が並びます。
なかなかご好評をいただいていています。
初日、昨日と今日で販売員をしてきましたが、大忙しでした。
そんな中でもいろんな方のアレンジを見て勉強。
プレシャスプリザーブドという
プリザーブドフラワー専門店としての出店なので
梱包の仕方やクリアケースにかけるリボンなどは統一されています。
それでも細やかな人おおらかな人、いろいろ。
同じような指示で動いていますが
クリアケースにかけるリボンの結び方1つとっても微妙な違いを感じます。
リボンがしっかり結んである か
足が長すぎ or 短すぎないか
リボンの端の処理はきれいか
リボンの裏がみえていないか
(片面プリントのリボンなので、
プリント面が全て表に出る結び方を
する必要があるのです)
中身のアレンジは、
百貨店に出せるレベルの方々ですからクオリティは高いです
でも最後の最後、
リボンで一段と素晴らしく見える人と残念に見えてしまう人がいる。
「神は細部に宿る」とは
よく言ったものだなあと感じます。
わたしは、良くも悪くもこういう細かいところが気になるタイプ。
(細かい仕事を求められる
プリザーブドフラワーの仕事には向いているといえるのですが)
普段は完全オーダーメイドで
アレンジを1つ1つ丁寧に心を込めて作っている身としては、
リボンひとつ、葉っぱ1枚にも気は抜きません。
こういう一見小さな小さな違いこそ、
積み重なって大きな差を生むのです。
なので、販売員として店頭に立っているあいだに
美しくないリボンはほぼみんな結び直しました。
ピンとはった美しいちょう結びのリボンひとつで、
アレンジ全体が凛としたたたずまいに変わります。
あまり売れない棚の作品のリボンをほぼ全て結び直し、
店の商品を規則的に並べるのをやめて
テイストや色ごとの関連性を踏まえてわざとアトランダムに陳列。
ここはインテリアデザインのプレゼンシートのイメージ画像を並べる要領。
より美しく見せるには…と頭をひねりました。
他の先生に「棚が見違えた!」「アレンジが凛とした」
とお褒めいただきました。
そしてそのすぐ後から、売れにくかったアレンジが
立て続けに売れ出しました。
たかがリボン、たかが並べ方かもしれないけれど。
心を込めてしっかり結んだリボン、
リズムを感じる陳列は、
アレンジに施す最後のお化粧のようなもの。
お客様には伝わるのです。
日本人のメンタリティは
こういうところに現れるのかもしれません。
最近読んだ
「グローバル企業で30年伝え続けてきた 世界で戦える人材の条件」
という本に日本人のメンタリティの特徴として
〝日本人は「形式=内容」とかんがえる稀有なケース。
包装は商品の一部。外見の良い商品は中身も良いという印象を与える。
表面のキズやヘコミは受け入れられない。”
と書いてありました。
不思議なことに、まさにそれを実感することになりました。
お店の売り子の仕事をたまにやると
こういう貴重な生の体験、教訓を得られるのが一番いいところですね。
母の日は普段お花のある生活、花を贈ることの良さをしらない
多くの人にも、それを体感していただける大きなチャンス。
心を込めて作られたお花を
たくさんのお母様にお届けするために、あともうひと踏ん張りします。
【母の日フェア出品アレンジご紹介】
↑このシリーズは売り切れてしまったので7日に2個追加納品予定です
↑昨年人気だった陶器のフレームアレンジ。店頭は残2個
↑大きなピンクのバラのアレンジ。はなやかながら
落ち着きもある、上品な大人かわいいイメージで。限定1個
↑ホワイトのブリキコンポートにあふれるお花。
私にしてはかわいめの作品です。1点もの。
久々の立ち仕事で足が痛いです…
ほんと立ち仕事の人、尊敬するわ。
今日は早めに休もう。
明日は母の日オーダーと
インテリアデザインプランを2、3作らねば。
そして来週はウエディングのお仕事が2件。
楽しくなってきました!!
3月から4月にかけて季節変動の影響もあり、
けっこう心身の調子が悪かったんですが、
ようやく戻ってきましたよ。
(以前休職してしまった時も春先だったので
春は気を付けないと・・・)
突っ走りすぎてコケて後からやりすぎたな・・・
という反省の繰り返しなので
気を付けながら、この調子でまいりたいと思います。
アトリエ・ノッカ
野村絵美子